小さな幸せたち

 

我が家の食卓の上には、ちびっこい調味料入れが並んでいる。

旅先で買ったり、雑貨店で買ったり、ネットで買ったり、ここに集まるまでの道のりはそれぞれ。

でもなんとなく、仲良さげである。

 

それぞれ紹介すると、

手前2つが、リサ・ラーソンの塩と胡椒入れ。

リサらしい、ちょっとふてぶてしくて、愛嬌のある猫。

しっぽがくるんと丸まって、親指がかけやすいのも気に入っている。

 

左上はカイ・ボイスンのペッパーミル。

よくある絞って回すタイプではなく、コーヒーミルのように上のハンドルをぐりぐりと回すところが楽しい。

 

真ん中が、定番のG型醤油さし。1958年、森正洋のデザイン。

醤油さしの完成形だと思う。これ以上の醤油さしは存在するのだろうか。

 

右上の透明のは、硝子工房クラフトユーのミニ汁次。

小象がくいっと鼻を上げたような挿し口がかわいい。

うちでは酢を入れて使っている。

 

なんとなく食卓に並んでいるだけで嬉しくなるもの。

そんなものがいい。

そこには、小さな幸せが詰まっている。

 

 

“幸福はとんでもないものじゃない。

それはいつでもきみの目のまえにある。

なにげなくて、ごくありふれたもの。

誰にもみえていて誰もがみていないもの。

たとえば、

テーブルの上の胡椒入れのように。”

 

『食卓一期一会』長田弘

書いたひと

宇賀神 亮