ASUの勉強会で、宇都宮にある金田木工所さんに見学に行ってきました。
金田木工所は、大正3年(1914年)創業100年以上の歴史のある木工所です。
現在は建具や家具、キッチンなどを中心にオーダーメイドの木工品の製作をされています。
今回は、ご厚意で作業所のなかを拝見させていただき、家具づくりの工程を見学してきました。
↑作業所は鉄骨造の広々空間!木加工のための機械と工具がずらり。
↑こちらは木材の表面をきれいにする、プレーナーと呼ばれる機械。
↑つづいて、木材の板厚をミリ単位で指定して削っていきます。これは便利!
↑木材の長さを切っていきます。
一つ一つ丁寧に説明していただき、部材をつくるだけでも大変なのだと改めて思いました。
ここから更に、仕口の加工、組立、塗装などといった工程を経て完成に至ると考えると、大変な作業量です。
我々図面しか描けない勢からすると、本当にいつもすみません、と言いたくなります。
工作機械はドイツ製がメジャーになっているそうです。
日本製は精度はいいけれど、職人の腕がないと扱いが難しいらしく機械メーカーも減ってきてしまったと、寂しいお話もありました。
↑代表の落合さん。新しい乾式のジョイナーの説明中。
見学後、作業所に隣接するアトリエにて建築談義。
代表の落合さんはもともと設計事務所勤めだったそうで、建築やアート関係の本も多く置いてあり盛り上がりました。
建築と家具は家族みたいな関係で、切っても切り離せないものです。
20世紀の名作家具も実は住宅に合わせて建築家がデザインしたものが多くあります。
建築を学んだ上で家具づくりをされている落合さんのお話は、共感するところが多くとても参考になりました。
私も家具つくりたい熱がふつふつと沸いてきたのでした。
書いたひと

宇賀神 亮