山の上の本屋さん

 

素敵な本屋さんに出会った。

矢板市にある「bullock」さん。

宇都宮から車で1時間くらいの山のなかにある。

田畑や山道を抜けていく道中は、わくわくひやひや。

 

小屋のような外観に期待が高まる。

扉を開けると、穏やかそうな店主が迎え入れてくれた。

本のための小さな小屋。こじんまりとしていて落ち着く空間。

本のジャンルはさまざま。文学、詩、建築もあった。

新刊も少し扱っているようだ。

 

少しの階段を降りると、小さなカフェスペースがある。

カウンターに椅子が3席。

大きな窓からは色づき始めた木々が見える。

森と本と珈琲の香り。ついつい、長居してしまう。

 

ものを買うためにお店にいくことは少なくなっている。

ネットで頼めば、すぐに手元に届く。

でもここは「本」だけでなく「本との時間」を大切にされているようだ。

ここちいい時間と本を2冊手に入れて、家路についた。

書いたひと

宇賀神 亮