築37年の木造住宅を“スケルトンリフォーム”により改修

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久喜の家

築37年の木造住宅を、構造体のみ残してリフォームする「スケルトンリフォーム」という手法を用いて、新築さながらに改修した住宅です。
玄関部分の増築と、耐震改修、断熱改修も合わせて行いました。

 

改修前の建物の特徴として、1階がL字型の平面となっていたため部屋のバランスが悪く、外観上も重たい印象でした。

そこで、1階はL字部分の間の壁を取り払い、3部屋だったものを1部屋にまとめることで、明るく広々としたLDKに改修しました。
2階には子どもの勉強やテレワークが可能なよう、家族の共有スペースとしてライブラリーを設けています。
天井を一部吹抜けにすることで、今まで隠れていた古い柱や梁が現れ、新しい中にも懐かしさのある空間となりました。

 

外観は、1階南側部分の屋根を解体して屋上にすることで、2階建ての住宅に箱型の部屋を増築したかのようにして、住宅地の風景に馴染みながらも少しの変化をもたらしています。

 

今日まで住み継いできた時間を内包し引き継いでいく、リノベーションならではの深みのある住まいとなりました。

▼ 全文表示
二階建ての建物に箱を増築したかのような外観
キッチンを中心にL字型にリビングとダイニングがつながっていく
ダイニングは勾配天井になっていて、古い梁がみえる
家族の共有のライブラリースペース
ライブラリーからルーフバルコニーへと出られる
調光ブラインドから柔らかな光が入る
古いものと新しいものが混ざり合う
古い小屋組みには昔の大工さんの手の痕跡が残る
リビングは庭に面して大きな窓がある
アプローチ部分は、ほどよい光で人を迎え入れる
中庭からみた夕景
改修前の外観
主要用途:一戸建て住宅
建設場所:埼玉県久喜市
延床面積:139.13㎡(42坪)
構造形式:木造軸組工法 / 2階建て
建設会社:株式会社ミヤマホーム
工事費用:約3,200万円
竣工時期:2024年12月
写真撮影:河田弘樹写真事務所